基礎体温の高温期の体温が低い身体の状態について説明致します。
まず、「高温期の体温が低い」とは、具体的にどのような症状かを知る必要があります。
それを、簡単にまとめたものが、次になります。
【理想的な状態】
・高温期における平均的な体温は、36.7~37.0度前後
【高温期の温度が低い、あるいは正常でない状態】
・体温が高温期の平均体温36.7度より下回っている
・高温期と低温期の2相に分かれているが、温度差がほとんどない
・低温期と高温期の温度差が0.3度未満である
一般的に「高温期の体温が低い状態」で問題になるのは、
上記の3つの条件に全て当てはまるケースです。
基礎体温の高温期における理想的な体温は、
36.7~37.0度が望ましいと言われています。
ただ、ここで注意しなくてはならないことがあります。
身体の体質は、人によって違いがあり、当然、平均体温もまちまちです。
そもそも、普段の平均体温そのものが低いため、高温期における体温も
36.5度を越えない方もいます。
高温期の平均が36.5度以下だからといって、
妊娠できない体質というわけではありません。
注意しなくてはならない点は、基礎体温グラフの状態が、
高温期と低温期の2相にきちんと分かれていて、
その温度差が0.3度以上あることが重要になります。
高温期の平均体温が、36.7度を下回っているからと言っても
あまり悲観的に考える必要はありません。
但し、先ほどの「高温期が低い状態」の3つの全てに該当した場合は、
高温期の温度が低い(正常でない)状態に当てはまります。
このケースに当てはまる場合には、まず、無排卵月経が疑われます。
※ 無排卵でも月経は生じます。
この症状は、黄体機能が弱くなっていることから生じていることが多いです。
そのためホルモンのバランスが崩れ、生殖機能が低下して、
着床しにくくなり、結果的に妊娠しにくい体質になっています。
また、高温期の温度が低い原因としては、身体の冷え、血行が悪く
なっていること、貧血なども考えられます。
身体が冷えると、血行不良を起こし、結果的に、
子宮や卵巣の生殖機能の低下の原因となってしまいます。
この症状を改善するためには、身体を温め、
血行をよくるすための工夫が必要となります。
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