こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回の記事では、男性不妊について説明しました。
今回は、女性不妊について詳しく解説してまいります。
通常、夫婦ともに健康で、タイミングを合わせて性交渉を
行っていれば、妊娠する可能性は20~25%と言われています。
タイミングとは、基礎体温表をつくって妊娠しやすい日を予測し、
その時期に合わせて性交渉を行うことを言い、専門用語で
「タイミング法」と呼ばれています。
つまり、タイミングを合わせ、健全な性交渉を行っていれば、
生理周期4~5回で妊娠できる計算になるはずなのです。
しかし、近年、タイミングを合わせてもなかなか妊娠
できない女性が増えています。
妊娠できない原因は様々です。
高齢、身体的な問題、最近ではストレスなども、
大きな原因として取り上げられています。
ここで、身体的な側面から、女性不妊の主な原因を
まとめてみました。
【身体的な側面による女性不妊原因】
■排卵障害
自力で排卵を起こせない症状。
「卵巣機能の低下」「高プロラクチン血症」「多嚢胞性卵巣」
などがあります。
■卵管障害
精子を運ぶ細い管(卵管)に腫れや炎症を生じ、
卵子と精子の接触に異常を生じる症状。
■子宮着床障害
受精卵が生成できても、受精卵が子宮内に着床できない
状態をいいます。
上記で紹介した分類は、医学的観点からの分別方法ですが、
タイプ別で原因を分けると次のようになります。
【タイプ別による女性不妊の原因】
■原発性不妊
健常な性交渉を続けているにも関わらず、妊娠できない
状態を言います。
■続発性不妊
いわゆる、二人目不妊を言います。
■その他
【流産の経験】
妊娠22週未満で胎児が生存不能になることを言います。
【早産の経験】
妊娠22週から36週の間に胎児が生まれてしまうことを
言います。現在では、死に至ることは少なくなりましたが
未熟児として生まれることがあります。
上記以外にも、高齢やストレス、腫瘍や癌などの疾患も
女性不妊の原因と言われています。
不妊の定義は、『2年間、妊娠ができない状態』とされて
おります。
しかし、近年、2年を待たずに1年で、妊娠できなかったら
検査を受ける女性がずいぶん増えております。
(続く)