こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
一般的に噂される体外受精のリスクについて、
以下の4つがあります。
■生まれた子供に障害がでやすい
■流産の確率が高まる
■三つ子が生まれる
■薬などによる副作用
このうち、障害児と流産の確率について
前回までに解説しましたが、今回は残りの二つについて
解説します。
体外受精を受けるに際し、双子あるいは三つ子が
生まれる確率が高まることが言われております。
確かに多胎率を比べてみると、自然妊娠よりも
体外受精の方が高い傾向にあるのは事実です。
これには、医学的な根拠がはっきりしております。
(画像:メディカルイラスト図鑑)
体外受精では胚移植と呼ばれるステップがありますが、
これは、胚(受精卵)を体内に移植することををいいます。
この胚移植では胚を一つでなく、複数個(最大3つ)
を同時に移植するのが一般的です。
胚を二つ入れると当然双子が生まれる可能性があり、
3つ移植すると3つ子が生まれる可能性もあります。
リスクがあるにも関わらず、胚を複数個入れる理由は、当然、
多く入れた方が妊娠できる確率が高まるからに他なりません。
もちろん、移植前に双子、あるいは三つ子ができる可能性が
あることを医師からお伝えされると思います。
双子をためらう女性もおりますが、多くの患者さんは
子供ができる確率が高まるなら双子でもよいと考え、
複数個の胚移植を選択されることが多いです。
このように、通常は妊娠確率を高めるために、胚を複数個
移植することになります。そのため、双子、
あるいは三つ子が生まれる可能性が高まるのです。
また、薬の副作用については、卵巣過剰刺激症候群
(OHSS)や採卵時の出血・痛みを伴うことが稀にあるそうです。
これをまとめると体外受精のリスクは、けっしてないとはいいきれないですが、
多くの方々が思っているほどの多くのリスクはないというのが
一般的な見解のようです。
(続く)
すずらん鍼灸院
大島宏明
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