こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回に引き続き、胚移植(着床)について説明します。
【ステップ1】排卵誘発
↓
【ステップ2】採卵
↓
【ステップ3】精子の採取
↓
【ステップ4】培養
↓
【ステップ5】胚移植
↓
【ステップ6】確認
胚移植のステップでは、受精し、分裂した胚盤胞を女性の体内に移植
致します。
採卵から胚移植までの期間は、通常、約2~3日になります。
自然妊娠による胚移植は、卵が一つしか採取されないため、
胚の数は一つになります。
しかし、胚が一つの場合には、複数の胚移植と比べて
妊娠する確率がそれだけ下がってしまいます。
そのため、多くの体外受精では、排卵誘発剤を使った方法を
選択し、複数個の胚を人工的につくることになります。
(c)フリーメディカルイラスト図鑑
培養でつくられた複数個の胚からさらに良質の胚を
いくつか選択し、細い筒状のチューブを使用して
女性の体内に移植することになります。
胚移植で余った胚は、凍結してそのまま保管し、
胚移植で成功しなかった場合、次の体外受精で
その胚を使うことになります。
つまり、採卵を再度行わなずに保管した胚が使えるので、
採卵の費用をそれだけ低く抑えることができるのです。
なお、胚移植は、複数個の胚を同時に体内に入れることになります。
そのため、双子あるいは三つ子ができる可能性があります。
通常は、多産をさけるため、一回の移植で胚は2個、
もしくは3個までとなっているようです。
胚移植が終わって2~4週間経過した後、妊娠しているかの
検査を行います。
妊娠判定は、ご自分で判断せず、医師に従って検査するように
します。
妊娠しているかの調査は、尿検査か血液検査で行います。
現在では、精確に判定できる血液検査で行うことが多いようです。
もし、ここで妊娠が確認できなかった場合には、再度、採卵から
始めるか、胚移植の際に余った胚を使って再度胚移植を行うことに
なります。
(続く)
すずらん鍼灸院
大島宏明
公式サイト
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