こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
本日は、4つ目のテーマ『高温期への移行に時間がかかる』
パターンについて解説します。
【基礎体温グラフの様々な波形パターン】
1.高温期が長すぎる
2.高温期が短い
3.高温期の体温が低い
4.高温期への移行に時間がかかる
5.高温期がM字型になる
6.低温期が長い
7.理想型
***
始めに『高温期への移行に時間がかかる』グラフと、
理想とされる基礎体温グラフを見較べてみましょう。
高温期への移行時間が長い
理想的な基礎体温グラフ
理想とされる高温期への移行時間は、通常2日以内と
言われています。
これに対し、『高温期への移行時間が長い』と判断される
日数は4日以上です。
もちろん移行時間には、個人差があって、お医者さんの
中には、「それほど気にする必要はない」とアドバイス
される方もいます。
一般的には、高温期への移行に時間がかかりすぎる
グラフの場合には、一気に高温期へと上昇する身体の力が不足
していると言われています。
東洋医学的に言えば、妊娠に深い関係のある
『腎気(じんき)』の力が弱いということになります。
又、『高温期への移行時間が長い』グラフでは、
排卵が行われているかどうか見分けがつきにくいことが
多いです。
もし排卵が行われているとしたら、低温期が終わった頃になりますが、
排卵が終わってから一気に体温が上がらない理由として
『生殖器官の冷え』が考えられます。
確かに、『高温期への移行時間が長い』周期を描く女性の
特徴として、身体の冷えが目立つことが多いです。
ただ、この移行時間は、体調の良しあしによって敏感に反応する
傾向があるようにも思います。
詳しいデータはないのですが、これまで診察した結果、
ちょっとした身体の不調や、睡眠時間が短かったなどのようなことにも
敏感に反応しているように思えます。
こういった背景が、先程説明した「あまり
気にする必要はないよ」とアドバイスするお医者さんが
いる理由と推察されます。
一時期的なものでなく、何度測定しても、だらだらと
時間をかけて体温が上昇するグラフを描く場合には、専門医
による診察が必要です。
このような基礎体温グラフを描いている場合には、
黄体機能不全や高プロラクチン血症などを患っている
可能性があります。
お医者さんだけに頼るのではなく、自分自身の
努力で体質を改善する必要もあります。
下半身やお腹を冷やさない工夫、「腎気」を元気にする
食べ物(身体を温める食べ物)を積極的に摂取するなど
して、常に身体を温めておくと良いでしょう。
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