こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回、交感神経の働きについて解説しました。
本日は、自律神経のもう一つの機能である「副交感神経」
について説明します。
副交感神経は、別名、「リラックス神経」「休息神経」と
呼ばれています。
その呼び名のとおり、副交感神経が強く働くときは、身体が
安息状態にあります。
この副交感神経が正常に働くことによって、日々に蓄積する
身体の疲労やストレスをリセットすることができるようになります。
副交感神経は、リラックスしているときや、睡眠時に
働く神経ということを以前に解析しました。
その他、腹式呼吸、ヨガ、ストレッチ、ジョギングなど、
身体がリラックスしている状態で一定のリズムで運動（有酸素
運動）を行っているときにも、副交感神経は活発に働く
ようになります。
このことからも、副交感神経は、精神の安定、ストレスの
予防に効果があることがおわかりかと思います。
しかし、近年の研究において、副交感神経には他にも
大切な働きがあることが解明されました。
交感神経には、「血圧を上げる」働きがありますが、これは、
血管を収縮させることを意味します。
つまり、常に交感神経が働き、血管を収縮している状態が
長く続くと、血流が悪くなって免疫力が低下し、病気に
なりやすくなります。
これに対し、副交感神経は血管を広げ、血流を良くする
効果があります。
血液には、新鮮な酸素や栄養素を運ぶと同時に、
体内の疲労物質を体の外に出すという大切な役割を担っております。
血流が常に良い状態を保つことで、新鮮な酸素や栄養素が
体中に運ばれると同時に、不純物質を体外に排出し、子宮や卵巣の
働きを健全な状態に維持できるようになります。
（続く）
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