こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
今回は、「妊娠しやすい身体つくり~9つのコツ」
の4つめのテーマ「服装・室内環境」について
説明します。
【妊娠しやすい身体作り~9つのコツ】
●食生活の見直し~身体を温める食事/冷やす食事
●体温を上げ、基礎代謝を高める
●足湯・半身浴の勧め
●服装・室内環境の見直し
●有酸素運動の勧め
●サプリメントの摂取とその見極め方
●漢方治療
●経絡(ツボ)刺激・鍼灸治療
●心の調和とイメージングの力
現代人の多くは、「頭寒足熱」ではなく「頭熱足寒」の状態
という説明を前回しましたが、なぜ「頭熱足寒」の状態を
生じているのでしょうか?
主な原因の一つと言われるものに、服装の変化があります。
現代の女性の服装は身体の上半身を厚着にし、
下半身(足部)は薄着か素足でいることが
多くなりました。
さらに、肌の露出の少ない長いジーンズを履いていても、
締付の強いものを身につけていることが多いため、血行
不良を起こしやすい状態にあります。
不妊体質克服の一つとして、血行促進は大切なことです。
特に下半身の血行促進を促す必要があります。
つまり、「頭寒足熱」の原則から言えば、不妊体質を克服する
正しい服装のあり方は、「上半身は涼しく、下半身は温かく」
が望ましいことになります。
又、血行不良の原因として、体内の毒素も影響しています。
化学繊維は毒素を吸収しにくく、さらに締め付けの強い
化学繊維の下着を履いていると、より血行悪化を
促進させてしまいます。
これに対し、麻や絹などの天然素材は、保温力が高いうえに、
毒素の吸収性が良いことで知られています。
よって洋服の素材は、麻や絹をお薦めしており、
衣類は肌とつかず離れずの状態が望ましいです。
室内環境については、夏場のクーラーの過度な使用は
身体を冷やし、妊娠体質に悪い影響を与えることは
ご存じの方も多いでしょう。
しかし、夏場のクーラーよりも冬場の室内の暖房が
要注意と言えます。
空気は、温かい空気が上に昇り、冷たい空気は
下に向かいます。
つまり、室内が暖房で暖まっていても、温かい空気は
上にあり、下の位置になるほど冷たい空気が堆積されて
いることになります。
そのため、冬場の暖房にも気をつける必要があります。
室内を暖めるときは、エアコンだけに頼らず、
ストーブやこたつを使い、室内の下部から温める
ことをお薦めしています。
このように服装や部屋を工夫することで、
下半身の冷えを緩和できるようになります。
(続く)