前回、人工授精、体外受精、顕微受精の違いについて
説明しました。
ただ、不妊治療についてあまり詳しくない場合、やや
わかりずらかった面があるかもしれません。
そこで、もう少しわかりやすく説明すると次のようになります。
【人工授精と体外受精・顕微受精の違い】
■人工授精は体内で受精を行う
■体外受精と顕微授精は体の外で受精を行う
【体外受精と顕微受精の違い】
■体外受精は、体の外に取り出した卵子に複数の精子を
かけて受精させる
■顕微授精は、一つの卵子に一つの精子を直接注射で
注入して受精を促す
これを踏まえると、顕微授精は、体外で受精させる方法と
いう点では、「体外受精」と同じになります。
広い意味では顕微授精は体外受精の一種でありますが、
病院側の治療においては、まったく別の治療法として
扱われています。
顕微授精は、一つの卵子に一つの精子を直接注入し、
精子が極端に少ない男性、無精子症に近い男性不妊の場合に
顕微受精が採用されることが多いです。
身体の状態によっては、人工授精や体外受精の治療ステップを
通さず、いきなり顕微受精を行うことがあります。
また、費用については、1回あたりの治療にかかる費用は次のとおりです。
【人工授精】
・保険適用内
・治療費は2万円前後
【体外受精】
・保険適用外
・平均30万円前後
・10万円台の国立病院から、100万円を超えるクリニックあり
【顕微受精】
・平均40~50万円前後
・体外受精よりやや高め
・体外受精より成功率は若干高いと言われている
このように費用はばらばらです。また、採卵や移植を複数回行うことが
多いので、トータル費用は上記より高くなる傾向にあります。
(続く)
すずらん鍼灸院
大島宏明
公式サイト
不妊・鍼灸院 – 東京すずらん鍼灸院