こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回、採卵の方法には、「自然周期」と「卵巣刺激」の
2種類あることを解説しました。
『自然周期』
排卵誘発剤を使わず、自然の周期に合わせて卵子を採取
『卵巣刺激』
排卵誘発剤などを使って、卵子を複数採取。
多くの女性は、自然周期よりも卵巣刺激を選択することになります。
一見すると、「自然周期」の方が良いと思いがちですが、採卵に失敗すると
やり直しになり、追加費用がかかるようになります。
自然周期は、卵子が一つしか採取できないため、もし、その一つの
卵子の質が悪ければ、やり直しになります。
これに対し、「卵巣刺激」では、人工的に卵子を複数つくる
ことになります。
複数個できた卵子から、より質の高い卵子を複数個採取
できるようになり、「卵巣刺激」は「自然周期」よりも妊娠の確率
高まるようになります。
そのため、多くの患者さんは、卵巣刺激を選択することになり、
医師も特別な理由がなければ、卵巣刺激をお勧めします。
また、卵巣刺激には、「ロング法」「ショート法」「アンタゴニスト法」の
3つの方法があります。また、卵巣刺激には、の3つの方法があります。
こちらの3つの方法を簡潔に解説すると以下のように
なります。
【ロング法】
ロング法では、採卵を行う前々周期から準備を行います。
体外受精を行う前周期は避妊することになります。
【ショート法】
上記のロング法では、体外受精を行う前周期より点鼻薬を使用する
ことになりますが、ショート法では、「体外受精を行う周期の生理
が生じるとき」より点鼻薬を使用します。
点鼻薬を使用する開始時期が異なる点を除けば、ロング法と同じに
なります。
【アンタゴニスト法】
ロング法、ショート法では点鼻薬を使いますが、アンタゴニスト法では、
GnRHアンタゴニストと呼ばれる注射を使用します。
体外受精が初めての場合、ロング法が採用されます。
ショート法は、高齢出産の場合や卵巣機能の働きが弱い女性に
適用されることが多いです。
アンタゴニスト法は、新しい採卵法として知られており、
卵巣過剰症候群(OHSS)を引き起こしやすい体質の女性に採用
されるケースが目立っております。
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