こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回、体外受精の治療の流れを説明しました。
【ステップ1】排卵誘発
↓
【ステップ2】採卵
↓
【ステップ3】精子の採取
↓
【ステップ4】培養
↓
【ステップ5】胚移植
↓
【ステップ6】確認
体外受精が成功するための重要な要素が3つあります。
それが、採卵、培養、胚移植(着床)になります。
今回はこの3つの中の「採卵」について説明します。
「採卵」とは、文字通り、女性の卵子を採取することを
言います。
女性に、生理周期があり、理想形では28日を1周期
と定義しております。そして、その1周期の間に一つの
卵子を作ることになります。
この卵子をできる限り質の良い状態、元気な状態で取り出せるか
が大事になります。
(c)フリーメディカルイラスト図鑑
この卵子を取り出すタイミングは、体外受精を行うことが決まって
直ぐに行うことはありません。
通常は、2周期、または3周期の基礎体温の状況を確認する
ことになります。
その確認により排卵日を精細に特定し、その後の生理周期で
卵子を取り出すことになります。
ここで質の良い卵子が採取できない場合は、もう一度
採卵をやり直すことになります。
採卵の回数が増えるとそれだけ費用も増えます。
そのため、なるべく1回の採卵で、より質の高い卵子が採取
できることが望ましいです。
採卵の方法には、「自然周期」と「卵巣刺激」の2つの方法があります。
『自然周期』
排卵誘発剤を使わず自然の周期に合わせて卵子を採取
『卵巣刺激』
排卵誘発剤などを使って、卵子を複数採取
次回は、この2つの採卵方法について詳しく解説致します。
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