こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。

今回は、5つ目のテーマ『高温期がM字型になる』について解説します。

基礎体温グラフの様々な波形パターン

1.高温期が長すぎる
2.高温期が短い
3.高温期の体温が低い
4.高温期への移行に時間がかかる
5.高温期がM字型になる
6.低温期が長い
7.理想型

***

始めに『高温期がM字型になる』グラフと、
理想とされる基礎体温グラフを見較べてみましょう。

高温期がM字型になる
chart

理想的な基礎体温グラフ
chart

グラフからおわかりのとおり、「高温期がM字型に
なるパターン
」は、高温期で体温が一旦陥落する
現象が起きています。

このパターンの原因は、いくつかあります。

一つは、黄体機能不全の可能性が考えられます。

通常、高温期に入ると黄体がつくられ、その後、黄体ホルモンが
分泌されるようになります。

黄体ホルモンの分泌期間は、14日前後ですが、
黄体ホルモンには体の体温を上げる作用を担います。

そのため、高温期になると体温が上昇し、
安定した着床が行われるようになります。

つまり、高温期で一旦体温が下がることは、黄体
ホルモンの分泌が一時期、少なくなることになります。

黄体ホルモンの分泌が少ないと受精卵の着床が行われ
にくくなります。

従って、3ヶ月基礎体温を測定して、どの周期に
おいても、高温期での体温の陥落現象が起きている
場合には、早期に専門医に診てもらう必要があります。

黄体ホルモンの分泌異常の原因は、体質、性格、環境、
遺伝などが複合的に絡み合い、一概にこれだと断定するのは
難しいです。

具体的な統計があるわけではないので、あくまで推測ですが、
高温期の途中で体温の陥落を生じるケースは、
「ストレスを溜めやすいタイプ」「貧血を起こしやすい
タイプ」の女性が多いように見受けられます。

高温期における体温陥落のもう一つの理由は、
単なる測定ミスが考えられます。

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特に、基礎体温計を測り始めた場合には、不慣れな
方も多いです。

間違った測り方を行っている女性も時々います。
もう一度、正しい測り方を確認してみるのも良いか
と思います。

正しい測り方を確認した後、2周期、3周期と続けて
測定してみましょう。

もし、高温期での体温の陥落が見られない場合は、
測定ミスと判断しても良いかと思われます。


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