こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回お話したように自律神経失調症の症状は
とても曖昧です。
自律神経失調症は、病気(病名)のように
扱われておりますが、正式に言えば病気ではなく、
自覚症状として扱われています。
つまり、筋肉痛や冷え性、肩こり、腰痛と同じ症状
として扱われています。
東洋医学においては、自律神経の乱れ、つまり体のバランスの乱れは
身体の異常として明確に位置づけられており、「すべての病の元凶」
ともされています。
自律神経失調症が原因となって、様々な病気を
引き起こす可能性があるため、あなどることのできない
症状でもあります。
又、西洋医学的に言えば、自律神経失調症は、
正式な病気として位置づけられてはいないのですが、
ここにも大きな問題が見え隠れしています。
なぜなら、自律神経失調症は、うつ病や更年期障害、
鉄欠乏症、糖尿病ととてもよく似た心身の不調を
訴えるようになるからです。
うつ病や更年期障害、糖尿病は、西洋医学的には
正式な病名(疾患名)として扱われています。
このうち、糖尿は病院の検査で発見されますが、
うつ病や更年期障害は、検査で臓器などに異常が
発見されるわけではないため、誤診または異常なしと
診断される可能性はあります。
そして、うつ病が原因となって自律神経失調症を
患うことがあれば、自律神経失調症が原因となって、
うつ病を患うこともあります。
他の病気と同時に患っていることがあるため、
さらに自律神経失調症の早期発見を困難にしている
現実があるのです。
次回では、誤診されやすい具体的な病例について、
より詳しく解説してまいります。
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